スイーツな日々。小麦粉が好きな奥さんと中間管理職の私

「あ、いいな!」のスイーツ情報。 カスタードクリームは友達です。

朝5時、マックで母ちゃんと待ち合わせした私

今週のお題「大切な人へ」



田舎に住んでる母ちゃんは数年に一度、上京します。
目的はその時によって様々ですが、来るとき、帰る時は決まって夜行バスです。
理由は安いから。
たしかにお金持ちではないかもしれないけど、新幹線代くらいは平気だと思うんだけど。。

おかげさまで私も大学まで行かせてくれて、自分の稼ぎで生活できるようになりました。
だから、もう節約しなくてもいいと思うんだけど、新幹線くらい乗ってもいいと思うんだけど、
もう年も年だから楽な方法を選んでもらいたいんだけど。

今回も何度か、「新幹線で来なよ」と言ってはみたけど、頑なに拒否されました。

都内に着く時刻は朝5時。
今の季節はまだ真っ暗な時間。

「迎えに来なくても大丈夫だからね」
「お母さんは昔、東京に住んでたことあるんだから」
我が子に朝早く迎えに来てもらうのは悪いからなのか?本気で平気だからなのか?理由は分からないけど言ってきます。

でもさすがに私も心配なので「絶対に迎え行くから、近くのマックで待ってて」と伝えました。
すると、母ちゃんは「マック?あー、あそこのマックね、前ね、お母さん一人で入ったことあるんだよ」と自慢気に話し始めます。
とりあえず、「よかった」と私は思いつつ当日を待つことに。


当日、到着時間に合わせて迎えに行きます。
待ち合わせの最寄駅につき、改札をでると目の前には目的地のマック。
その2階に待ってる予定です。
マックに向かって歩き進める私。徐々に2階の窓側にいる人達の顔が見える距離になってきました。
ザーッと見渡しながら向かっていくと、なんとなく見覚えのある顔が窓際に発見。

すると、向こうも私に気づいたのか?「あれっ?」というような頭の動き方。
私は「あれ母ちゃんだな」と確信して店内へ。

1階でホットコーヒーを買って階段を上り、母ちゃんの待つ2階へ。
2階へ着き、窓際へ向かう私。
母ちゃんの背中を発見。
もう何万回も見ているので本能的にわかる。

近づく私、まだ外は暗い。冬の5時はまだ夜中だ。
寒くて暗い冬のこの時間に年老いた母ちゃんが大都会東京に来ている不思議な感覚。


近づく私。
もうすぐ声を掛けようかな、と思ったとき母ちゃんが、窓に映った私に手を振ってきた。

「えっ!?」私は思わずビックリしてしまったけど、母ちゃんはいつもの感じで笑って窓越しに手を振っている。
窓には年老いた母ちゃんの笑顔が。
怒ったときはスゲー怖かったけど、いつも笑ってたな、と思い出す私。
その笑顔に私も釣られて笑いながら隣の席に。

「母ちゃんおはよう、早かったね、寒かったでしょ?」と言う私。
「寒くなんかないよ、お母さんは毎日この時間には起きてご飯作ってんだから」と言う母ちゃん。
そして、すぐに「あんたこそ、朝早くて大丈夫か?こんな早く起きないでしょ?」と心配する母ちゃん。
立て続けに「ご飯まだだべ?お母さんのアップルパイあげるから」と渡してくる母ちゃん。
「お母さん、コーヒーだけ買うのも悪いかなぁ、と思って、アップルパイも買ったんだよ」と、店側を妙に気にする母ちゃん。
いつもそう。
昔からそう。
常に周りに気を遣い、人様に迷惑にならないようにしてきた母ちゃんらしい振る舞い。

それから1時間ちょっと、今まで何度も話したような内輪話をずーっと話す親子。
外も徐々に明るくなってきて、また一日が始まる。

「よしっ、じゃあ母ちゃん、ファミレスで朝ご飯食べに行こうか!」と誘う私。
「んだな、お母さん近くにサイゼリヤあるの知ってるよ」と自慢気に言う母ちゃん。
「よしよし、わかった。でもサイゼリヤはまだやってないから、別のファミレス行こうか、近くにたくさんあるから」と言う私。

もらったアップルパイをそのまま私のカバンにいれて親子は朝のファミレスデートに行くのでした。
めでたしめでたし。